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下桶 敬則; 松本 潔; 武 弘司*; 坂野 和雄
JAERI-M 7447, 58 Pages, 1977/12
軽水炉のLOCA時の安全評価計算に使用されている保守的なモデルを統計学的に評価するために、代表的なBWRのLOCA時に生ずる燃料棒被覆管の最高表面温度と最大酸化層厚さの確率分布を数値実験によって求める方法を研究した。使用した計算プログラムは、BWR・LOCA時の燃料ヒート・アップ挙動解析用のMOXY-EMコードである。この数値実験は、使用する計算コードの総合感度解析(Uncertainty Analysis)ともいえるもので、無数の入力の組合せが考えられる。しかし、すべての組合せについて計算するのは経済的にも時間的にも不可能ある。そこで、計算機の利用回数を少なくするために、直交表を用いた実験計画法を援用した。そして、わずか100回程度の数値実験から、BWR・LOCA時の燃料棒被覆管の最高温度と最大酸化層厚さの統計的分布を得ることができた。そこでは、最高表面温度は正規分布に、また、最大酸化層厚さ対数-正規分布に従うことが同定できた。
下桶 敬則; 松本 潔
Nuclear Technology, 35(1), p.119 - 130, 1977/01
被引用回数:0代表的BWRの仮想的冷却材喪失事故(LOCA)時に生じると想定される燃料棒被覆管最高温度と被覆管酸化層最大厚さの確率分布を、電子計算機による模擬実験によって研究した。使用したプログラムはBWR燃料ヒート・アップ解析コードMOXY-EMである。 電子計算機のラン回数を少なくするために実験計画法の理論と手法を用いた。特に我々は、種々の入力の組合せに対応する可能なすべての実験回数からわずかの部分を選ぶのみならず、この少数回数値実験から燃料棒被覆管最高温度と被覆管酸化層最大厚さの正確な統計的分布が得られるような、直交表を用いた方法を考案した。 この研究によって、代表的BWRのLOCA時における燃料棒被覆管最高温度は統計的に正規分布をし、また被覆管酸化層最大厚さは正規対数分布に従うことがわかった。